2018/05/12

人を批判すると “気持ちよく”なってしまう理由とは?

 

この記事を書いている人 - WRITER -
整体師・エステティシャン・健康管理士。1981年春うまれ、心と体の素晴らしさを伝えるボディコンサルタント。解剖生理学的な知識だけではなく 心理学・脳科学などの知識も活かし、さまざまな角度から "心と体 双方の 美と健康" にアプローチしている。著書『人生を変えるボディケア!』Amazon.co.jp・楽天booksなどで販売中。(電子書籍もあり)

 

こんにちは、秋元美輝です。

少し前にどこかで見かけたのですが
「人を批判すると、体内でアドレナリンが出るため、気持ちよくなってしまう」のだそうです。

ものすごく納得。

 

私は悪口・愚痴・批判などが苦手です

苦手というよりも・・・
人や自分のマイナスポイントを掘り下げることに興味がなく
それを論じることに貴重な時間を費やす意味がある?と感じます。

大切なのは、その状況を受け入れた上で
「じゃあどうすればいいか」と考えることではないでしょうか?

 

更に言うと、そもそも良い・悪いという二元論で物事を見ないので
“一方が悪い” という観点で論じることに意味を見いだせない。

長所は、シチュエーションによっては短所になり得るし
逆に、短所が長所になることだって、多くあるからです。

 

つまり、悪口・愚痴・批判などが苦手というよりも
“意味のないことに自分の時間を費やすのが苦手” なのですね。

・・・ちょっと頭がおかしいですか?笑

 

でも私にとっては、これが当たり前になっている。

人の悪口・愚痴・批判などを耳にしたり
たまに自分の口から出てきてしまう時に
「何故なんだろう?」と感じていました。

 

その疑問に対して私が立てていた仮説は

こうです。
「人を批判することで、自分が正しいことを証明したい」
つまり、自己弁護・自己顕示のためなのだろうと。

【自分の批判的な意見に賛同してくれる=自分の味方
ということがわかって、安心できるのだと思います。

 

その上、アドレナリンが出て強制的に気持ちよくなるので
同じようなことを、何度も繰り返してしまうのですね。

時には、その矛先を変えて。

 

“目的” は自分が気持ちよくなることであって、
批判している対象そのものの是非を論じることなんて
単なる “手段” に過ぎないのでしょう。

 ※人の関心を集めるためのパフォーマンスとして
 利用している方も多いですよね。
 政治の世界・SNS上などに、あふれています。

 

私は基本的に、そういう心理が見えてしまう場合
その批判には賛同しないことにしています。

なぜなら
【あなたは正しいですよ】と賛同してしまうことで
相手の成長の機会を奪ってしまうから。

 

 

今よりもっとよくなるためには?

この考えがなくなった時に、人の成長は止まります。
そして、「自分はこれでOK」と現状維持を願った瞬間から
ゆるやかな下降線をたどっていきます。

人間の脳は、楽な方を選択するようにできているので
“現状維持” を願ったところで
結局はそれを維持することなんてできないのです。

 

人の批判に夢中になっている時というのは
「今よりもっとよくなるためには?」
という視点は、OFFになっているでしょう。

その状態に対して【あなたは正しい】と賛同したら
「自分はこれでOK」と自己満足させて
ゆるやかに転落させてしまったり
よりよい選択肢を奪うことになるのです。

そんな無責任なこと、私にはできません。

 

話を聴いて、共感して、味方になってほしい

そういう方が
私に悪口・愚痴・批判を話して下さったとしても
望んでいる答えは、決して返ってこないと思います。

違った優しさを持った方に
話を聴いて貰ってください。

 

私は、あなたを尊重はしますが
“敵・味方”という概念がそもそも余りないので
あっさりと味方にはなれません。

 ※味方になれる場合があるとしたら
 話を聴いて、その相手のことを
 嫌いだ!と100%思った場合ですね(笑)

 

私がお役に立てるのは
「今よりもっとよくなるためには?」
という前向きな選択を冷静にしたい方です。

一緒に、あなたの感情と頭の中を整理して
よりよい選択ができるよう
視野を広げるお手伝いをします。

 

“敵と味方”・”善悪” などという二元論の概念をとっぱらい
人や自分を心から尊重・肯定できるようになれば・・・

もっと楽に、自由に
生きていけるようになりますよ。

 

最後にひとつだけ補足させてください

私が「悪口・愚痴・批判などが苦手です」と公言していることで
「愚痴を言ってごめんね」と申し訳なさそうに
心の中にあるものを聴かせて下さる方もいらっしゃいます。

「愚痴を言ってごめんね」なんて・・・
私みたいな者に対してまで気遣いをして下さるような方の心の中には
「今よりもっとよくなるためには?」という視点が、必ず存在しています。

それがわかる時は、私は全力で肯定するし、応援します。

 

「今よりもっとよくなるためには?」
という視点がOFFになり

・相手が悪い!私はこんなに頑張ってるのに!
・相手に間違いを理解させたい!自分こそが正しい!
・だからあなたも当然、私の味方になってくれるよね?

というような心理状態が垣間見えるなら
私はあなたを肯定しません。

 

しかし
「今よりもっとよくなるためには?」
という視点を持ちながらも
自分の力が及ばず、もどかしい思いをしている。

努力や工夫をしても上手くいかなくて、傷ついている——

そんな心の痛みがわからないほど
頭のおかしい人間ではありません(笑)

 

あなたがしっかり前を向けるように
その心の痛みを
一緒に背負わせて下さいね。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
整体師・エステティシャン・健康管理士。1981年春うまれ、心と体の素晴らしさを伝えるボディコンサルタント。解剖生理学的な知識だけではなく 心理学・脳科学などの知識も活かし、さまざまな角度から "心と体 双方の 美と健康" にアプローチしている。著書『人生を変えるボディケア!』Amazon.co.jp・楽天booksなどで販売中。(電子書籍もあり)